WORKS 建築実例
西宮の新築工事
設計事務所様案件 新築住宅
設計・管理 GIO-GRAPHIC DESIGN LAB. 施工 有限会社ビームスコンストラクション 写真撮影 笹の倉舎 笹倉洋平
【敷地面積】 100.33㎡ 30.34坪
【延床面積】 136.53㎡ 41.30坪
【竣工時期】 2020年3月
【工 法】 木造3階建て
【建築家コメント】前田茂樹
与条件と環境から導かれた配置計画
車いすで生活する家族と1階で一緒に暮らすため、リビングと寝室、水回り、そして駐車場、スロープアクセスの玄関を1階に配置することと、同時に東西北面が他の住居に囲まれているため、すべての居室に太陽光の入る南面の窓を設けることが条件であった。
一般的な建て方である、1階のピロティを駐車場にすると、敷地の間口から、リビングか居室かどちらかのみが南面するかの選択をしないといけない。
そこで、一方通行である前面道路の歩道の切り欠き位置を変更せずに、駐車場を道路に対して斜めバックで駐車できるようにすることにより、1階のリビングと寝室共に南面に接することが出来るプランニングに至った。
自然光を取り込む立体パズル
1階に所要室を詰め込んだので狭く感じることがないように、1.5階分の階高を確保し、また南側に居室を配置するため、立体パズルのようにスキップさせたフロアを立体階段で繋いだ。
またその結果できたリビング上の吹き抜けに、南北東面にそれぞれハイサイド窓を、隣地の家屋に日射が遮られないように設けることで、リビングが午前中から夕方まで自然光あふれるスペースになった。
その立体的な空間は、煙突効果で暖められた空気をハイサイド窓から排出し、また床暖房の暖気を天井ファンにより1階に戻すことで、温熱環境の制御にも有用である。
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